IE9ピン留め
ESDツリーニュース(環境教育ニュース)第35号 
ESDツリーニュース(環境教育ニュース)第35号 
発信:PLT 日本事務局 by ERIC 担当 梅村松秀 足立恵理
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「ESDツリーニュース」はPLT(Project Learning Tree 木と学ぼう)関連のニュ
ースを発信し、 PLTに関心を持つ方々、各地でPLTを用いた環境教育を実践されて
いる方々のネットワークを強化し、持続可能な開発のための教育を目指して、毎

一回ペースで発行しております。
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PLT(Project Learning Tree:木と学ぼう)について詳しく知りたい方はこちら。
  ⇒ http://www.k3.dion.ne.jp/〜eric-net/plteric.htm
環境教育の人材育成事業を行っている団体として、環境省のHPに掲載されていま
す。
        ⇒ http://www.env.go.jp/policy/edu/reg/index.html

 2009年、最初のツリーニュース。今年も足立・梅村による編集でお届けしてま
いり
ます。よろしくお願いします。
 正月休み、荒川下流部、旧河道あとの浮間公園、ついで東北新幹線の橋梁付近

荒川 河川敷まで、野鳥の初見会に参加しました。浮間公園では、ユリカモメ、オ

ガガモ、カルガモ、キンクロハジロ、バン、カワウ…、そのあと、オオタカの営
巣地
のある板橋生物生態園周辺までヒバリ、セキレイ、なかでもカワセミの鮮やかな
すが
たとすばやい動きを観察できたことが印象的でした。
 荒川下流部は、治水対策としての側面が重視されてきたこともあって、河川敷

堤防によって市街地と分断され、水際は垂直護岸によって河川敷と分断されてい
ると
ころがほとんどです。こうした物理的な分断への問いかけとつながりを意識する
上で
PLTが提起する環境教育プログラムはとても大きな役割を担っていけることを感じ

います。
 さて今月は、PLTファシリテーターとして活躍されてきた新堀さんが、セネガル
での
協力隊活動の一環として、事務局長宛にPLT教材活用に関する報告がありましたの
で、
その要点を紹介します。次いでPLT本部への2008年事業報告の一部、PLT新モジュ
ール
「forest ecology」翻訳について、そして講習会情報などです。
 なお、前回お知らせしましたように、日本事務局にファシリテーター登録をし
ていた
だいた方々をPLTメーリングリストとして活用、ツリーニュースもメーリングリス
トを
通して配信しますので、重複して受け取られる方、ご了承ください。(梅村)

■□ 35号の内容 □■
1.セネガルで活躍されている新堀さんから   梅村松秀
2.PLT本部への2008年事業報告から 梅村松秀
3.アクティビティ紹介 2009年新モジュール『Forest Ecology 』より  足立
恵理
4.講習会情報
5.追加情報

1.セネガルで活躍されている新堀さんから   梅村松秀
 PLTファシリテーターとして活躍されてきた新堀さんから、赴任先のセネガルで
環境
教育の小冊子を作成、その内容について事務局長宛に報告、問い合わせをいただ
きまし
た。事務局長の基本的アイディアに基づく「Go Fish!」、そして「価値観のラ
インアップ」「環境交流箱」 「Web of Life」など、フランス語による冊子とな
り、
セネガル教育省、教育委員会、学校、森林局で、さらにJICAセネガル事務所、西
アフ
リカフランス語圏での活用も期待されているとのことでした。
 注目すべきことは、この教材集に採用されるアクティビティはPLTを含めERICが
これ
まで公開してきた教材が採用されていることです。優れた教材は普遍性を持つこ
とを
あらためて実感します。
 つぎに「Go Fish!」の教材をどのように現地化したか、新堀さんによる「みん
なの
牡蠣」アクティビティを転載します。

<みんなの牡蠣>
ねらい。
共有財産について考える。
自然資源の利用について考える。
実施方法
6・7人のグループをつくろう。グループごとに円になり、真ん中のスペースを
あけ
る。グループから記録係1名と牡蠣係1名を決める。残りのメンバーは漁師となる


チップを漁師の数×4(7人グループ、漁師5人なら20枚)、円の真ん中のスペース

置く。これが牡蠣であると説明する。「これから漁師は漁にでます。たくさんと
れば
とるほど、儲けが多くなります。漁師の目的はそれぞれができるだけ儲けること

す。」と説明しよう。

ここで、1回1回の漁の間でチップ(牡蠣)が増えることを説明しよう。つまり、
牡蠣
は再生可能な資源であり(残れば子どもを生み)、増えることができる。ただし
、一
定の範囲・環境の中には一定量しか存在できない(4×漁師の数がその数値とする

漁師5人なら20.)。増え方は、残ったチップ(牡蠣)が倍数になる(これを牡蠣

が毎回の漁の後に行う。4匹残っていれば8匹になる。ただし、再生可能な範囲内
<漁
師5人で20>よりは増えない。)。

1回の漁の時間は15秒〜20秒で設定し、5回実施しよう。記録係はそれぞれの漁師

獲ったチップ(牡蠣)の数と、残ったチップ(牡蠣)の数を漁毎に記録しよう。1

目は話し合いなしで全ての漁を実施しよう。終わったらグループの結果発表を行

う。何が起こったかグループで話合おう。
2回目はグループでまず話合いをする。1回目の反省を踏まえ、より漁師が利益を
あげ
るにはどうしたらよいかを考えよう。その後1回目と同じように実施する。
2回の活動を通して気づいたこと、考えたことをグループで話し合おう。
1回目と2回目でどうかわったか?
自分たちの身の回りで同じようなことはないか?
大きな牡蠣と小さな牡蠣、どっちからとればより継続的だろう?
参加者全員でグループの気づきをシェアしよう。
*グループごとに「漁師が守るべきルール」を作ってもおもしろい。

2.PLT本部への2008年事業報告から 梅村松秀
 PLT本部への事業報告は、毎年1月半ばにされます。ファシリテーターの皆様か
らの
報告や参加者アンケートなどが作成に当たっての基本資料となるのですが、その
資料
整理と読み取りに今年は滞ってしまい、この数日間大変な思いをしました。環境
省へ
の報告もありますので、あらためて記すつもりですが、本部報告の一部を次に記
しま
す。
1)2008年実施概況について
 各地から事務局に報告のあったファシリテーター講習会は27回、2007年より6回
増で
す。これら講習会の開催地域は 沖縄、大分、岡山、兵庫、大阪、三重、石川、愛
知、
神奈川、東京、群馬、宮城、北海道。2008年は沖縄、石川、宮城が新たに加わり
まし
た。また地域ごとの開催数では、群馬、北海道が目立ちました。
講習会への参加者数
 講習会の参加者数については、開催予定時の数と実際の参加者数とは異なるの
がほ
とんどで、正確な数字はまだはっきりしませんが、現時点で374名で2007年の230
名を
大きく上回りました。
2)参加者の特徴
 参加者名簿、アンケートの分析が完了していないので、大まかな傾向として参
加者
の9割が一般社会人、1割が大学など教育機関によるものと思われます。社会人の
内訳
として、幼児教育の担当者を対象とした講習会が注目されているように思いまし
た。
3)実施プログラムとアクティビティ
 2008年7月から、日本事務局では従来の「木と学ぼう」(旧版)にもとづくプロ
グラ
ム展開から、米国における大幅な転換を受けて、「Introductory Module」を中心
とし
た新しいテキスト構成によるプログラム提案しました。それに伴っての新しいテ
キス
トは小冊子の形で提供することになりましたが、従来のテキストのアクティビテ
ィや
体裁自体が優れていることとの比較もあってか、戸惑いの声が聞かれます。
 よく利用されるアクティビティのいくつかをあげてみます。
おしゃべりラベル/鳥と毛虫/傷をいやす/じっくり観察する/バームクーヘン/樹皮
の特
徴/再生可能か不可能か/生息地としての木/森で起こっていること…など。
 これらアクティビティは、昨年とほぼ同様ですが、「再生可能か不可能か」、
「森
で起こっていること」、「生息地としての木」など、これまであまり採用されて
こな
かったアクティビティが増えているように思われますが、さらなる分析が必要で
す。

3.アクティビティ紹介 2009年新モジュール『Forest Ecology 』より  足立恵

 日本版モジュールの第5冊目となるForest Ecologyの編集が、事務局の鬼木さ
んを
中心に進められています。翻訳にご協力くださったファシリテーターをはじめ関
係者
のみなさん、ありがとうございます。

 今回のモジュールは森林の生態系に関わりの深いアクティビティを集めていま
すが、
いろんな角度から学べるラインナップになっています。また、 2006年版以降のテ
キス
トの特徴である「読み物の活用」や「情報テクノロジーの活用」も活用され、屋
内で
の活動と屋外での活動や経験、調査などをつないで発展させていけそうな内容で
す。
ツリーニュースでもいくつかのアクティビティや視点を紹介してみようと思いま
す。

 今回は新モジュールより#34「この森で働いているのは誰?」(概念:相互依
存性)
を紹介します。
 森林管理に携わる人々をテーマにしたアクティビティで、それらの仕事を学ぶ
こと
を通して、人間の生活が森林の適切な管理にいかに依存しているかを 気づき、学
びま
す。ブルーテキストでおなじみの#20「木の仕事」、#21「板をつくる人にインタ
ビュ
ーしよう」の進め方や資料を充実させたものになって います。

 大まかな進め方は変わらず、森林に関係のある仕事をあげコラージュしたり、
なぜ
大切なのかを考えたり、インタビューを通して気づくことをねらいと しています

新バージョンでは、森林に関係のある仕事例が森やその周囲で働く人たちだけで
はな
く、子どもたちの日常により身近なものから、専門家やアー ティストに至るまで
幅広
く取り上げられています。子どもたちが日常生活の中でより森林との接点を発見
しや
すくするための工夫でしょうか。

 生徒用ページでは、様々な仕事のイメージや概要をつかみやすくするために、
6人
の専門家(野生生物学者、フォレスター、水質学者、土壌学者、会計 分析家、土
壌学
者)が自分の仕事について3〜4行程度で語っている資料があり、そこからそれ
ぞれ
の仕事がどう森の保全に関わるかを考えます。登場人物の名 前から、ジェンダー
や民
族のバランスがよく考えられていることを想像させてくれるのも、翻訳バージョ
ンな
らではの重要なチェックポイントです。

 こうした違いから、ここ数十年の私たちを取り巻く生活や価値観の変化を考え
させ
られます。インタビューの活動では、ぜひ、生徒も森林関係者もいっしょに、こ
こ数
十年でそれぞれがどんな変化を感じたか、未来にどんな変化を望むのかを考える
作業
を入れてみたいな、と思いました。

4.講習会情報
 これからお申し込みいただける講習会の情報です。詳細については、主催者に
直接
お問い合わせください。
1)名称:プロジェクトラーニングツリー指導者講習会
講師:谷口浩史 tanibon@livedoor.com
主催者:大阪狭山市レクリェーション協会
日時:2009/02/21〜22
会場:大阪市立信太山青少年野外活動センター
レベル:ファシリテーター養成講座
参加費予定:11000円(1泊2日) 講習会のみ8000円
連絡先:tanibon@livedoor.com

2)名称:プロジェクトワイルドスキルアップ講習会
講師:清水 健司
主催者:かごしま県民交流センター 生命と環境の学習館
日時:2009/1/24〜25
会場:かごしま県民交流センター 生命と環境の学習館
レベル:ファシリテーター養成講座 (12時間)
参加費予定:7000円
連絡先:かごしま県民交流センター kawakami@kagoshima-env.or.jp

5.追加情報
1)PLT2009年コーディネーター会議参加者募集について
 34号でお知らせしましたが、2009年PLTコーディネーター会議が、5月4日〜8日
、イ
ンディアナポリスで開催されます。参加申し込み締め切りが3月2日です。関心の
ある
方、日本事務局にお問い合わせください。
2)ワシントン州ポートランドでの森林環境教育プログラム開催のご案内
 2005年PLTコーディネーター会議が開かれたポートランドのワールド・フォレス
トリ
ー・センター主催による森林環境教育プログラムの案内がPLT本部から届いており
ます。
期日は7月12~17日。参加申し込みは2月28日までとのこと。ポートランドの町並み
の中
を路面電車で観察してまわるのも楽しいですよ。
3)PLTメーリングリストについて
 日本事務局にPLTファシリテーター登録をしていただいた方について、その際記
され
たメールアドレスをもとにメーリングリストを作成、まずESDツリーニュースの配
信を
始めましたが、アドレス不明で配信できない例が見受けられます。登録したにも
かか
わらず、配信されていない方がいらっしゃいましたらご一報ください。またメー
リン
グリストの活用についてもご提案をください。
4)教員志望学生に対するPLTプログラムの活用〜イギリスの地理教員志望学生対
象プ
ログラムから
 イギリスの地理学協会(Geographical Association)によるプロジェクトを調
べて
いる中で、PLTのアクティビティが公立学校教員免許状(PGCE)取得を目指す学生
を対
象とした学習プログラムに活用されていることを発見(?)しました。日本事務
局が新版
テキストとして出した「Introductory Module」の中の教材です。次回、これにつ
いて
紹介したいと思います。

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
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ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
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# by ericnews | 2009-03-30 15:44 | ■Tree News:環境教育
ERIC News by ERIC 080906
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ERIC NEWS
~by ERIC~ テキストを活かした人材育成、教育実践をめざして 2008/9/19
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                         担当:つのだ・きみえ

 この夏、私が所属している千葉大学公共研究センターでは「子ども大学in千
葉大学」を開催しました(8月1日)。公共研究センターの今までの研究成果の
社会還元と大学・地域連携の一環として、小学校4~6年生約100人を対象に、
講義、ゼミ、大学探険などを行いました。この日は朝から猛暑でしたが、熱中
症などの事故もなく、全員笑顔で無事終了しました。
 私もその中で「リバーネーム(川の名前)を探そう」というゼミをワークシ
ョップで行いました。自分の住んでいるところがどの流域界なのかを地図から
探し、大地の階層構造を知ってもらうというアクティビティです。
 小学生を相手のワークショップ(しかも所要時間が20分)は初めてで緊張し
ましたが、ERICの『環境教育指導者育成マニュアル』やPLTのPrek K-8 Environ-
mental Education Actibity Guideから、小学生対象の場合にはどのようなスト
ーリーラインがいいのかを考えることができたので、何とか乗り切りました!
・・・というように、ERICの出版物を非常に参考にしています!
 ここ4年ほど、他の大学3年、4年生への講義プログラムの組み立てに活用して
いるので、今回のERIC NEWSでは学生とどのようなコミュニケーションがあった
のかも含めて、ERICのテキスト活用事例を紹介しましょう。

■目次■

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┣…1. ERIC出版物の活用例:とある大学の講義の例
┣…2.  9月13-14日 研修(at ERIC)のご案内
┣…3.  9月28日(日) by ERIC 研修のご案内
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

□■1 大学の講義でERIC出版物を活用してみたら・・・■□

                    つのだ・きみえ(ERIC運営委員)

 この大学での私の講義は前期のみで、環境NPO/NGOの活動や課題を紹介すると
いうことが目的です。環境問題とはどういう問題なのか、NPO/NGOとはどういう
アクターなのかという枠組みや個々の環境NGOの活動の特徴をみていくのがメイ
ンなのですが、私が接する大学生の傾向から、「自分で考える」ということが
なかなかできていないようなので、関心のあるテーマで調べてまとめて発表す
ることも組み込むようにしています。主に使っているERICの出版物は『参加型
で伝える12のものの見方・考え方』と『環境教育指導者育成マニュアル』。と
くに『参加型で伝える12のものの見方・考え方』に書かれた12の手法は、こむ
ずかしい社会調査の理論の紹介より、伝わるものがあるようです。
 いままでも学生からは、「お金をもっている国や人間がどうお金を使おうが
勝手じゃないか」(『環境教育指導者育成マニュアル』収録の「国際貿易と途
上国」のワークショップで)、「企業に対する環境NGOのキャンペーンは脅しじ
ゃないか?」(グリーンピース・ジャパンのリターナブルボトルのビール販売
に対するキャンペーンの紹介)という反応があり、面白いディスカッションが
できていますが、今年度は、マゴリスウイールと「ペドロの開発」でこんな意
見が出ました。

 まずはマゴリスウイールです。これは『参加型で伝える12のものの見方・考
え方』にある「行動計画づくり」のひとつの手法です。
 自分のテーマで図書館で情報検索をして、主要と思われる文献を読んで、そ
れをレポートとしてどうまとめるのかという中間発表をそれぞれがしてから、
レポートを仕上げる行動計画に対してアドバイスをするということで使ってみ
ました。
 ひととおり終了したところで、どんなアドバイスが出たのか共有したところ、
「『がんばってください』というアドバイスだった」と返ってきました。
わたし 「がんばってくださいって、こんな本を調べてみたらとか、具体的に
どうがんばってくださいというアドバイスがあったの?」
学生 「ありません」
わたし 「じゃあ、どうがんばればいいのかわかった?」
学生 「わかりません」
わたし 「それってアドバイスっていえるの?」
学生 「アドバイスじゃない・・・」
 残念ながらここで時間切れで、再度マゴリスウイールを試すことはできませ
んでしたが、教訓ができました。
「『がんばってください』はアドバイスじゃない!」

 また、「ペドロの開発」は、『環境教育指導者育成マニュアル』に収録され
ているロールプレイです。
 自分の好きな食べ物と世界がどうつながっているのかを「ライフサイクル」、
「エコロジカル・フットプリント」、「フードマイレージ」、「ヴァーチャル
・ウォーター」などの概念やこれらの概念を鍵に活動をしている環境NGOの活動
紹介の後に、講義の最後に近い回で読み合わせという形で行いました。これも時
間不足で途中までしかできませんでしたが、毎回、提出してもらっている授業の
感想は、このときが一番、「おもしろかった」「演じることで立場の違いがわか
った」という感想が多く出ていました。
 ロールプレイという手法は複眼思考のヒントにつながるということがなんとな
くわかってくれたかな、と思います。通期であれば、自分たちでロールプレイを
つくるような授業計画をたてたいところです。

 なお、この大学の講義は15回(1回は試験)なのですが、履修登録の関係で受
講者が固定するのが6回目ぐらいという状況なので、積み上げ型の講義がむずか
しく、固定するまでさまざまなワークショップで環境問題の構造や環境NGO/NPO
の役割を考えてもらうようにしています。どんなワークショップができるかな、
と考える時、上記2点に限らず、ERICの出版物は理論的にもツボがおさえられて
いるのでインスピレーションの源泉のひとつとして非常に頼りになっているので
す。

 皆さんはERICの出版物をどう活用されていますか?
 ぜひERICまでお知らせください。


□■2. 研修(at ERIC)のご案内・・・■□

9月13-14日の週末は、人権研修です。
今回初めて「人権三部作」とERICが呼んでいるテキスト全部を活用して主催研修を行います。
人権三部作というのは、2000年に発行した『人権教育 ファシリテーター・ハンドブック/基本編』
2002年に発行した『いっしょに考えて! 人権 人権教育ファシリテーター・ハンドブック 発展編』
同じく2002年『いっしょにすすめよう! 人権 人権教育ファシリテーター・ハンドブック 実践編』
の三冊です。

基本編は、気づきから行動へという参加型アクティビティをたくさん紹介しているものです。
第一日目は、この基本編から「アダプト・ア・アクティビティ」アクティビティ実践を行ってもらいます。
二日目は、発展編・実践編を中心に、指導者育成の課題を共有します。

この夏、事務所のレイアウトをリニューアル。

7月のPLT研修では、「場のオーナーシップ」「場に貢献できることを考えよう!」を行いました。
研修スペースとしての改善点、いろいろなアイデアをいただきました。
「これまで通り」の意識で居ては、見えてこない課題をたくさん発見できました。

さらに充実した研修スペースとして、活用しやすい空間になったと思います。お楽しみに! ???

リピーターじゃないから、変化がわからない?

個人に対してであれ、組織に対してであれ、成長に責任を持つとは難しいことですね。

□■3. by ERIC 研修のご案内・・・■□

さて、ERICの研修で育ったファシリテーターから、研修のご案内が届きました。ぜひ、ご参加ください!

<自己紹介>
はじめまして、鈴木真生といいます。東京農業大学で学部生をしています。私は
、3年前にERICに出会いました。初めて参加したワークショップは、東京の小田急
線は代々木上原で行われたグローバルフェスタです。
確か参加費が幾らかかかったので、記録係として無料で参加しました。
そして、玉川大学へ行き教育関係者へインタビューをしに行ったのを覚えています。
緊張をして全然話を出来ていなかった頃でした。
そんな自分は来年玉川大学へ行こう考え中であります。
4年の時を越えて何かの縁があるのかもしれませんね。
<本文>
私は、先々月の環境教育指導者研修(ESDファシリテーターズカレッジ環境)に参
加をしました。私が参加した目的は、
1. 実践力の高い環境教育ツール&プログラムを身につけたかった。(PLTリーダー
認定証の獲得。)
2. ファシリテーターズカレッジに参加してみたかった。
3. 教育スキルとしてファシリテーションスキルを身につけたかった。
といことでした。実際に参加をしてみまして、目的達成度として1.2については
、認定証を得ることもできましたし、実践の機会も設けられてあったのでトレー
ニングもできたことから満足しています。しかし、3については満足の行くほど
にはいかなかったです。ここから学んだこととして、ファシリテーションスキル
はお金を払って身につけられるものではないということでした。最後のふりかえ
りセッションでは、「やれる!」「できる!!」「がんばる!!!」という枠か
らやりました。自分の宣言は、次のようなものでした。
「やれる!」
今回の学びを整理するために、まとめを行い、学んだことをブログにアップする
。また、大学の友人や知人に話す。
「できる!!」
国内で、PLT研修を実施する。
「がんばる!!!」
青年海外協力隊として海外参加した際に、PLTを実践する。
ということでした。自分が所属しているサークルブログにて7月23日付でアップ
をしています。よろしければブログはこちらからご覧になってください。
http://blogs.yahoo.co.jp/asia_africa_kenkyuukai50
そして今月の28日には、東京でPLT研修を実施します。今回の研修で一番良かった
発問「行動変容のための価値観は育ったかな?」をベースに、価値観に震えが起
こるようなワークショップにしたいと思っています。何かご質問がありましたら
、maoma@hotmail.co.jp(鈴木)まで、よろしくお願いします。
最後に体験したPLT研修のプログラムの流れを簡単に共有したいと思います。
《1日目》
セッション1 共通基盤づくり
セッション2 PLTアクティビティ実践
セッション3 参加型学習について
《2日目》
セッション4 アクティビティ開発
セッション5 プログラムづくり
セッション6 行動計画作り



# by ericnews | 2008-09-06 05:21 | ■by ERIC:テキスト、企画
ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜at ERIC 〜 2008/08/10
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
  ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜at ERIC 〜 2008/08/10
・ ‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・

8月9日は、わったしっの誕生日! :*: ,。・:*:・"゛☆,。:・":*:・。☆。・"

つれあいは、熱海の合宿参加で「夏の海」完了モード、実家では買って来た赤飯でお祝いをしてもらい、娘からはお誕生日おめでとう、24年前に生んでくれてありがとうのメールが来ました。もう、彼女も24歳なんですねぇ。

大阪では、6月に生まれたMちゃんの顔を見に行きました。柔カーーーイ!気持ちイーーーーーイ! 赤ちゃんならいつでも欲しい! って気持ちになりますね。ホント。生まれてきてくれて、ありがとう。

これからは、4世代同居時代になります。態度姿勢行動、世代交替、伝承、引き継ぎ、などなど、すべてにおいて、これまでの文化には先例のないことです。クリエィティブに、共存、共生、恊働のあり方を考えたいものです。

それもこれも、平和の文化があればこそ。
「戦争がない」だけの平和ではなく、平和を文化として、そして文明として、さらに深いもの、より良いものを、求めていけたらと願います。

ということで、少し、ニュースが送れました。今年のERICの主催研修、人権と対立についてお知らせ致します!

■目次■
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┣…1. 人権研修プログラムから人権尊重文化の創造へ
┣…2. 対立から学ぶ学級・学校・教育文化の創造を目指す
┣……  申し込み方法
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


┣…1. 人権研修プログラムから人権尊重文化の創造へ

人権教育研修 2008年9月13-14日

【What’s in it?】

2000年から続けて来たファシリテーター養成研修。もちろん、「人権」はほぼ毎年取り上げて来たテーマです。

環境教育にはPLTガイド翻訳モジュールと『環境教育指導者育成マニュアル』が基本テキストです。PLTガイドはアクティビティが満載されており、マニュアルの方は指導者育成のためのプログラムが紹介されています。

人権教育の基本テキストは『人権教育ファシリテーター・ハンドブック 基本編』『いっしょに考えて! 人権』『いっしょにすすめよう! 人権』の人権三部作です。基本編がアクティビティ集で、いっしょに人権、が指導者育成用プログラムです。
http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/booklist.htm

9月の人権研修のプログラムはこれらのテキストを活用して行います。

「人権尊重」は文化そのもののことであり、決して「人権研修」や「人権教育」のプログラムだけのことではない。

どうすればそのことが、学校に、そして社会に、浸透していくだろうか。そんな共通の課題を軸に、人権教育の指導者として人材育成研修を行うことができるファシリテーター養成を目指します。

【予定プログラム】

第一日 9月13日(土曜日)

セッション1共通基盤づくり
10:00-12:00
1 自己紹介とアイスブレーキング
2 話し合いのルールづくり
3 人権教育の課題の共有
  「人権教育によって人権尊重文化の未来を築く」
4 なぜ参加型学習なのか
5 アクティビティの準備

セッション2アクティビティ実践
13:00-15:00
1 『人権教育ファシリテーター・ハンドブック』より、アクティビティ実践
2 評価と改善

セッション3 参加型学習の特徴と進め方
15:10-17:00
1 ふりかえり「気付いたこと・感じたこと・学んだこと」
2 さまざまな感情でふりかえり
3 点検の視点「経験主義」「構成主義」「グループ学習」「理念を教育的ツール
に」
4 指導者育成の課題

第二日 9月14日(日曜日)
セッション4 人権尊重文化に向けた指導者育成の課題
1 できていること・課題
2 テキスト・リーディング
3 『いっしょに 人権』二冊を活用して、指導者育成プログラムづくり

セッション5 プログラムの発表と評価・改善
13:00-15:00

セッション6 ふりかえりとまとめ
15:10-17:00
1 ふりかえりと省察力
2 個人的計画の時間

┣…2. 対立から学ぶ学級・学校・教育文化の創造を目指す

対立から学ぼう 2008年11月22-23日

【What’s in it?】
対立から学ぼうも、ERIC主催研修の定番コースの一つです。
テキストは『対立から学ぼう』です。
http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/booklist.htm

ESR, Educator’s for Social Responsibility 社会的責任のための教育者たちの会が作成した、主に中等教育向けのカリキュラムを翻訳したものです。
1997年に翻訳していますから、10年以上活用してきています。その間に「日本型コンフリクト研究会」の開催など、日本社会における実践力に必要なものは何かについても研究してきました。
その成果が、ERICの「対立から学ぼう」研修には詰まっています。

そして、その先へ、

研修参加者のみなさまと探っていく機会にしたいと思っています。

【予定プログラム】

第一日 2008年11月22日(土曜日)

セッション1 共通基盤づくり
10:00-12:00
1 自己紹介とアイスブレーキング
2 話し合いのルールづくり「安心? 自信? 何が必要?」
3 対立の扱い方 10の概念
4 対立の色は何色?
5  点検の視点「全体言語主義」「安心できる学習環境」
6 アクティビティの進め方


セッション2 対立の扱い方 1
13:00-15:00
1 対立を意識化する
2 対立の「いいふりかえり方=お、いいか」
3 怒りの温度計
4 ふりかえり・点検の視点「感情と価値観」

セッション3 対立の扱い方 2
15:10-17:00
1感情を受け止める
2共感的傾聴
3わたしメッセージを練習する
4ふりかえり・点検の視点「アサーションの12の権利」
5第一日目のふりかえり

第二日 2008年11月23日(日曜日)

セッション4 対立から学ぶことを学級の文化に
10:00-12:00
1学級の文化とは?
2どんな「平和の文化」を目指すのか?
3調停の練習
4ふりかえりと点検の視点「調停と仲裁」

セッション5 プログラムづくり・プロセスづくり
13:00-15:00
1スキル・トレーニングの五つの手だて
2年間のプロセスをデザインする
3ふりかえり・点検の視点「見通し的省察力」

セッション6 ふりかえりとまとめ
15:10-17:00
1それで、あなたが学んだことは何ですか?
2あなたが本当に満たされたいこと。
3個人的計画の時間「やれるできるがんばる」
4ふりかえり・点検の視点「省察力を実践力に」
5対立から学ぶ文化を生きる


**************アフターセッション「ファシリテーターのふりかえりミーティング」&more!*********************
毎回、一日目の終わりには、ファシリテーターのためのふりかえりミーティング。ぜひ、ご参加ください。

17:30-18:00
技術的・実践的・ビジョン的省察力を磨く
(参加はご自由です! いっしょに晩餐会!)

****************申し込み方法*******************

参加費 2万円

「ESDファシリテーターズ・カレッジ 申し込み用紙」に必要事項をご記入の上、ERIC事務局にFAXまたはEmailにてお送りください。

同時に、参加費のお振込みをお願いします。入金の確認をもって、参加受付を確定させていただきます。その後のご連絡は電子メールで行います。電子メールアドレスのご記入をお忘れなく、お願いいたします。


振込先: 郵便振替番号:00180-5-710744 名義:ERIC事務局
申込書はホームページからダウンロードできます。
http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/form_at.pdf
ダウンロードできない場合は、氏名、連絡先をメールでERIC事務局にお送りください。
eric@eric-net.org

テキストは当日会場にて入手できます。
それぞれのテキストについては、ホームページで、内容を確認できます。
http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/booklist.htm

会場はERIC事務局です。

http://www.k3.dion.ne.jp/~eric-net/map.pdf

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105 
tel: 03-5907-6054(研修系)03-5907-6064(テキスト系)/fax: 03-5907-6095 

お気をつけてお越し下さい。お会いできるのを楽しみにしています。

ERICニュースのバックナンバーはこちらからご覧になれます。
http://ericnews.exblog.jp/

# by ericnews | 2008-08-10 05:24 | ■at ERIC:次回の研修
ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜from ERIC 〜 2008/08/02
・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜from ERIC 〜 2008/08/02
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8月になりました。
いかがお過ごしでしょうか?

,。・:*:・"゛涼しく、過ごす・"゛☆ :*: ,。

わが家の朝食の工夫です。

桃やメロンをヨーグルトとブルーベリーでジュースにする。
トマトをそのままでチーズとサラダなどにして食べる。
あるいはオムレツや麺類のトッピングにするなど。

瓜類の果物は、からだを冷やしてくれる感じがします。冷凍ブルーベーリーは、氷がわりになりますし、常備品です。

・ 。☆。・"愛 だなあ":*:・。☆。・"

ところで、わたしは高校生の時にYFU Youth For Understandingという交換留学プログラムで米国に行ったことがあります。

先日、そのプログラムの創始者のご家族にインタビューする機会を得ました。

ちょうど1958年に始まったプログラムの50周年にあたるからです。
現在記念誌の編集に取り組んでいます。お近くでYFUの方がいらしたら、お知らせくださいね。これまでに16000人ものリターニーが生まれているそうです。

今年95歳になる篠原愛さまは、とてもお元気でした。

この4月でコーラスや謡のクラブはすべて辞められたそうです。
わたしがいると、人に気を使わせるからとのことでした。
『100歳まで生きてしまった』の著者が、「長寿の人は、人を巻き込む力が強い」と書いていました。
長寿の人に「配慮」したいわたしたちも居るのだということに気づきました。
そして、それは決して悪いことではないはずですよね。

オリンピックの最高齢参加者も日本人。

日本の文化というのは、「役割文化」なのではありますが、小さな子どもも含め、居場所のある文化という側面もありますね。
「個人」「成人」を前提にした文化のいいところを入れて成長していけたらなと思います。

:*: :*: :*: :*: ・・・・暑いのに・・・・:*: :*: :*: :*:

5日間連続の演劇ワークショップにも参加しています。「ドラマは、人と人との間に起こること」「それを見せられること」というのが講師の言葉で印象に残っています。わたしは、ドラマは一人ひとりの頭の中で起こっていると思っていたのですけれどね。

さらに、対立のワークショップにも参加して、8月9日に53歳の誕生日を迎えます。

新しいことを始めるというのは、結構大変なことですね。

かくた なおこ

■目次■
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┣…1. 人権校内研修
┣…2. 教育の再生
┣…3. ぜんぶ◎◎のせい
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


特集 人権校内研修

暑い、暑い中、校内研修です。クールビズという表現では収まらないのが、冷房のない学校で夏休みに勤務している先生方の「軽装」です。でも、首にタオル、手に団扇、って図、昔ありましたね。
学校というのは公共交通機関の利便とは無関係なところに立地していることをご存知ですか? よく迷います。
派遣される側も、タオルに扇子、帽子に、着いた時にはすごい顔になってしまっています。
お互いに、2時間、心地よい集中と発見のある時間を過ごすためには、協力が必須です。気力・体力が求められます。

とはいえ、参加型研修は、講演型と比較して、人気なのです。

1.  アサーションを考えた

アサーションというのは、米国で1980年代に開発された自己表現トレーニングです。その背景は解放運動にあります。

1970年代の黒人解放運動・女性解放運動は、制度的には差別をなくしました。さらにはアファーマティブ・アクションという積極的差別是正措置も、始められました。歴史的文化的社会的に行われてきた差別に結果する格差をそのままにしていたのでは、不平等が残るだけだからです。

とはいえ、社会的な制度が進んでも、人の心は、そして行為は、一度には変わらない。理不尽なことを言う人に対するのは、一人ひとりの黒人であり、女性なのです。

「区別に基づくのだから、差別は当然」という意識を変えられない人。差別の結果として生まれている格差を、人種の優劣であり、性差であると考える人。力の側にある自分自身の既得権を手放したがらない人。・・・

制度は変わっても、そして、制度的に差別是正が積極的に急がれれば急がれるほど、現場での軋轢は大きかったのです。

そこで生まれたのが、非攻撃自己主張のトレーニングです。攻撃して「出るとこに出ても」、勝ち得るものは、すでに勝ち得ているのです。個人個人の考え方をどう変えていくか。現場・現実を生きる、そこから解放されるすべが求められたのです。

それから30年。女性解放運動、そして部落解放運動の動きは、日本にもさまざまな制度的な変化を及ぼしました。そのような状況の中で、アサーションは、いまも続く課題なのだと思います。

ただ、そのトレーニングを「被差別」の側にない人々にも教えるというのはどういうことなのか。環境問題のように、「すべての人が加害者であり、被害者である」というように言いきってしまえるのか。

確かに「女性差別のある社会では男性も決して解放されない」というのは事実だとは思います。しかし、現実において、男性の持つ社会的力は、女性の持つ社会的力とずいぶん違うと思います。果たしてアサーション・トレーニングは、それだけで、差別・被差別者の両方に同時に効くのだろうか? 考えたい課題です。

今回の研修でも「教員は力の側ですから」と言いましたら、こそこそ笑いが起こりました。言うことを聞かない生徒の現実に「無力感」があるからでしょうか。しかし、学校という装置がさまざまな力を背景に成立していることも自覚する必要がありますね。

力の側であることに無自覚であること。それが「力の剥奪状態」にある人たちからの協力を得られない理由であることにも気づいて欲しいと思います。


1 ねばならない を したい に
2 長所を使って問題解決
3 あなたは信じる?信じない?
4 アクティビティの応用を考える
5 アサーションを育てる五つの手立て
6.後だし負けじゃんけん
7 アサーションの12の権利


アサーション・トレーニングの要素をいろいろに見てみると「ねばならない を したい」に変えるポジティブな態度形成は必ず入っています。自分を認めること、自分の状況の主人公であること。それは、状況を生き延びるためではなく、解放され、自己実現の道を選べるための第一歩です。

アサーション・トレーニングの重要な要素に「問題解決」があります。本当に、問題解決に至ることが望ましいのですけれど、なかなか簡単にはいきません。特に、日本社会では「問題解決の席に出ない」という傾向があるからです。

これは、例えば『敬語で解く日本の平等・不平等』(26-2(106) 浅田秀子)による説明で考えると、「上位のものが下位のものの訴えを聞いたら、かならず受け入れなければならない」というルールがあるからだということになります。問題解決を求めるコミュニケーションにおいて、わたしたちは決して「対等」ではないのです。

「問答無用」や「オオソレながら訴えます」というような言語表現が、その現れです。

状況はもっと混在していますから、そして、学校文化は比較的に平等ですから、ひょっとするとアサーションは役立つのかもしれません。

「あなたは信じる・信じない」は、「六曜がなぜいけない?」ということを考えるためのアクティビティです。タブーや迷信・慣習に「危険なもの」はないのだろうか?
その危険性をアサーティブに指摘し、変化につなげるアドボカシーにするには、どんな手だてが必要だろうか? そんなことを考えるためのものでした。

わたしたちにないものを、生徒に育てることは難しい。でも、自分たちはできなくても、やっていくと、ともに身についていくものもあるかもしれない。「頭でわかっていることが、からだでできるようになるまで」わたしたちは考え続けるしかないのですね。

2. 地球の食卓

ピーター・メンツェルの写真集第三弾です。「いまや世界の課題は肥満である」!

世界24カ国の食卓、一週間分の食糧を並べてもらって撮った写真が30枚。

こんな風に使いました。


1. 教室の中の世界探検
2. いまの世界は・・・
3. 地球の食卓
4. 豊かさのランキング
5. わたし・あなた・みんなのスキル
肯定的な風土づくり


ランキングを「豊かさ」だけで終わってしまったのは残念です。ちっともランキングにならなかったからですが、それでも「持続可能性」というキーワードで、並べ替え、視点を変えることはできたのに、と、残念です。

できれば、こんな流れでやりたかったですね。

1. 教室の中の世界
2. 配分の正義
3. 価値観を教育的ツールに
4. 地球の食卓
5. ○○のランキング
6. さまざまな感情でふりかえり
7. 価値観を磨く
8.対立の場面の「要望」と「本当に満たされたいこと」

人権研修のいろいろな要素が自分の中でもつながってくる、そんな思いがします。

# by ericnews | 2008-08-02 10:23 | ■from ERIC:受託研修
ツリーニュース30号原稿  2008年7月25日
ツリーニュース30号原稿  2008年7月25日

関東地方も梅雨があけ、今日も朝から夏の日差しが木々の緑に照り返しています。日差しを避けてベンチに腰を下ろしているお年寄りが連れの愛犬にせんすで風を送っているようすが、ぼんやりと見えます。
今回は、まずPLT本部ニュースからのピックアップ、ついで29号でPLT日本事務局の総会をふまえての新しい方向性について速報の形で記しましたが、総会議事録をふまえての新年度講習会開催に関するいくつかのポイント、そして2008年度PreK-8翻訳プロジェクトへの協力要請、と盛りだくさんの内容となりました。連載記事は次号に繰り延べました。
1. PLT本部ニュースから(梅村)
2. 新年度PLT普及活動に関しての重要なお知らせ~総会記録をふまえて(梅村)
3. 08年度の翻訳プロジェクト Prek-8Activity Guide

1. PLT本部ニュースから
 原油値上げの波紋は、そのお膝元の米国でも深刻になってきている様子は、この5月ミシシッピ、ジャクソンでの年次大会で空港と会場との送迎に当たってくれた地元ボランティアの方々との話題でもありましたが、PLTテキストにも及んできました。最新号によりますと、Pre-K8をはじめPLTファシリテーターにとって欠かすことのできないテキストの印刷や輸送コストが40%以上上昇しており、テキストや関連グッズについて現在の価格での提供が8月4日までとなることが伝えられました。日本事務局では2ケース値上がり前の価格で確保しようという話が出ています。
早い話ですが、来年のコーディネーター会議についてもアナウンスがありました。2009年度コーディネーター会議は、2009年5月4日~7日、インディアナ州のインディアナポリスでホテル、ヒルトン・インディアナポリスを会場として開催される予定です。英語での会話にほとんどついていけない私でも、ワークショップ、サイレントオークション、フィールドワークなどなどコーディネーター会議は魅力にあふれています。インディアナポリスといえば、F1レースの地として知られています。来年はぜひごいっしょしませんか。

2. 新年度PLT普及活動に関しての重要なお知らせ~総会記録をふまえて
*覚書交換に関するお手紙届きましたか
 さきに各地で活動されている方々には、新年度方針をふまえて日本事務局との覚書を交わしていただくことへのお願い文書をお届けしました。お届け先はこの2年間、開催申し込み、開催報告をお送りいただいた方々とさせていただきましたが、すでに住所変更等であて先不明で返送されてきているものがあります。この2年間で開催・報告を事務局に連絡済の方で、まだお手紙が届いていない方、事務局のほうにご一報ください。なお3年以上前の方々についてもリストの確認中です。
*ファシリテーター、リーダーの名称統一について
 これまでPLT指導者養成講習会の認定証発行に当たり、一日6時間プログラム受講者に対してのファシリテーター認定証、2日間12時間受講者を対象としてのリーダー認定証の区別をしてまいりましたが、米国本部の規定に準じてファシリテーターの名称に統一し、その区別を廃止することにしました。したがって国内におけるPLT指導者の名称は、コーディネーターとファシリテーターの二つに統一されることになります。なお講習会開催に伴って受講者にお渡しいただく認定証についてですが、事務局には、旧来の規定に従っての認定証用紙がまだ相当残っていることから、しばらくの間、これまでの様式での認定証がお届けされることになるかと思いますのでご容赦ください。
*講習会の性格付けについて
講習会の内容についても、大きな変更が行われました。ご承知のように米国本部においては、2006年Pre-K8大改定を契機に、中等段階を対象としての新たなモジュールが次々と提供されるようになり、今年のコーディネーター会議では、’World Forest’(世界の森林)が発表されました。PLTプログラムは森の世界から地域コミュニティ、エネルギーや資源、そして気候変動など地球環境問題をその領域に取り込む総合的な環境教育プログラムと変貌しつつあります。
それに伴ってPLTプログラムの普及にあたる指導者にたいしても、より質の高い環境教育を目指しての取り組みが求められることになりました。
日本事務局ではこうした変革への対応の一歩として、講習会の内容を大きく、①「木と学ぼう基礎コース 」 ②「木と学ぼう地球温暖化防止コース」 ③「木と学ぼう地域社会コース」の3タイプに大別することになりました。
既訳版、テキストとこれまで呼んできたPLTブルーブックは基本テキストからはずし再販はしません。変わってご利用いただくテキストは、コースに合わせて①の場合、Introductory + Outdoors20。②の場合、Introductory + Energy & Societym ③の場合、Introductory + Places We Liveのいずれかを選んでいただくことになります。
テキストの代金についてはそれぞれ次のようになります。
① Introductory + Outdoors20 = \3,000 ②Introductory + Energy & Society=\3,200 ③Introductory + Places We Live = \3,000
これについて、モジュール単体の代金より、合計金額が高いというお問い合わせがありますが、講習会受講者はファシリテーターとしての認定証の交付を受けることができ、言い換えれば認定証発行をふくむPLT事務局維持のための経費として認識いただくようお願いします。
 なお、指導者として受けた研修がブルーによるものなので、それでしか対応できないという方には、プルーテキストの在庫があるかぎり2500円で対処したいと思います。ただし次に記すファシリテーターズCDの提供はできません。
*ファシリテーターズCDについて
新年度の方向性について覚書をいただき、コース別の講習会を実施していただく方々については、順次ファシリテーターズCDを提供しております。このCDに含まれる主なものを示します。
ファシリテーターハンドブック…A4、40ページあまりからなるPLTの理論、ワークショップの準備から終了にいたるまでの豊富な手順
広報用素材…講習会開催にかかわる広報活動に関して、PLTのロゴを使用してのパンフレット作成などに使える素材です。
関連書式一覧…開催から事務局への報告までの書式
ほかに参考資料、優れた環境教育推進のための基準、さらにPreK-8の400ページに及ぶ原著が入っています。

08年度の翻訳プロジェクト ご協力のお願い
 Prek-8Activity Guide 06年版は、現在96アクティビティ中54が4冊のモジュールに翻訳・収録され、未収録のアクティビティは残り42となりました。今後はそのうち未訳のものや翻訳者の決まっていない23のアクティビティを翻訳し、2冊のモジュールに整理することを事務局で検討中です。そのうち一冊は「森林」をテーマにしたものとなりそうです。
 そこで、このニュースを読んでいるみなさんにも、アクティビティをadoptして、翻訳にご協力いただけるよう呼びかけたいと思います。“Adopt”とは、PLTでもっともよく活用されているアクティビティ「里木 Adopt a Tree」にあるように、養子縁組するという意味合いのある言葉です。ただ翻訳するだけではなく、アクティビティを大切に育て、自分もアクティビティからも学び、世に送り出し、その成長と変化を見届けるような感覚で、ご協力をお願いします。
わたし自身が翻訳に取り組んでよかったことは、次のようなことです。
 ・翻訳するとアクティビティに愛着がわく。使いたい。みんなにも使ってほしくなる
 ・翻訳の過程で、アクティビティの背景をたくさん学ぶ。
 ・自分が翻訳したアクティビティは、ファシリテートできる
 ・事務局や翻訳者との共同作業で、学びあえる。フィードバックももらえる。
 ・翻訳したアクティビティがテキストになると、たくさんの人に使ってもらえる。
 ・質の高い環境教育テキストを翻訳し、たくさんの人と共有することで、環境問題の解決に関わっているという実感がもてる。
 具体的には事務局とAdoptするアクティビティを決定し、具体的な方法や期限を含む協力内容を記した誓約書に合意していただき、翻訳を進めていただきます。

未訳アクティビティは以下の通りです。数字はアクティビティ番号、〈〉内は簡単ですがアクティビティの内容です。気になるもの、関心がある内容のものがありましたら、ぜひ事務局までお問い合わせください。

◆多様性(Diversity)
 06  思い描いてみよう 〈生物の多様性〉
 07  生息地のペンパル 〈生息地の多様性〉
 08  シュルー氏の森 〈木の恩恵〉 〈生態系の中の役割の多様性〉
 10 適応の多様性を表にする 〈多様な適応方法〉
 11 これって本当? 〈種の多様性〉
 19 価値観のラインアップ 〈集団における多様な価値観〉
◆相互依存性( Interrelationships)
 28  空気と植物 (木の恩恵〉〈植物と空気の関係〉
29 雨のせいだよ 〈生物の分布における天候の影響〉
32 森林の多様な利用 (森の製品 森林管理〉〈森林管理のストラテジー〉
33  森林のできごとの因果関係 (森林管理)〈土地管理の課題と代償〉
34  この森で働いているのは誰? (森の健康〉〈森林管理の専門家〉
35 愛しの国立公園 〈国立公園管理の課題と代償〉
◆システム(Systems)
41 植物の育ち方 〈植物の成長に必要なもの〉
60 報道しようよ 〈環境行動を促すためのシステムの理解と活用〉
◆構造とスケール(Structure and Scale)
62  木であること (木々)〈木の構造の識別〉
69 木があって森がある (森林管理、森の製品)〈苗木育成場の構造と機能の調査〉
72  わたしたちが吸っている空気 〈屋内の空気の質を計測する〉
80 植生の遷移 〈森林の生態系の経年変化〉
◆変化のパターン(Patterns of Change)
81 野火がはじまり (森の健康〉 〈火を必要とする遷移のサイクル〉
88 絶滅の危機に直面して 〈危機的な野生生物種の保護〉
89  木が大切なたくさんの理由 (森の製品、木の恩恵〉 〈物語の中にある環境保護のメッセージを見つける〉
90  先住民の知恵 〈伝統的なアメリカ先住民の環境に対する態度を探究する〉
91 古き良き時代には 〈環境に対する態度の変化〉

# by ericnews | 2008-07-27 11:40 | ■Tree News:環境教育


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